代理戦争 2017 5 14

 2016年の大統領選挙において、
中国は、ヒラリー・クリントン候補に当選してもらいたかったでしょう。
ロシアは、トランプ候補に当選してもらいたかったでしょう。
 オバマ政治を継承すると訴えたクリントン候補。
つまり、親中政権だったオバマ政治を継承することになったでしょう。
一方、トランプ候補は、オバマ政治を完全否定することを訴えていました。
 中国もロシアも、2016年の大統領選挙を、
ハラハラドキドキしながら眺めていたでしょう。
 選挙結果は、トランプ候補の勝利となり、
アメリカは、反中になるかと思われましたが、
ちょうどタイミングよく、北朝鮮の核開発問題が噴出しました。
 アメリカとしては、北朝鮮を抑えるには、
中国の協力が不可欠となり、反中路線は目立っていません。
 そういうわけで、中国にとっては、
北朝鮮の存在は、好都合ですが、
いつまでも好都合というわけにはいかないでしょう。
 もはや中国の言うことを聞かなくなった北朝鮮が、
暴走や暴発をすることも、あり得るからです。
北朝鮮は、中国にとっても、スイッチが押された時限爆弾でしょう。

書名 トランプは中国の膨張を許さない 「強いアメリカ」と上手につき合う日本
著者 古森 義久  PHP

 この本から興味深いところを引用しましょう。
以下は、引用です。
 (超リベラルだった)オバマは、
キリスト教を公的な場で後退させた。
 ホワイトハウスでは、
「クリスマス」という言葉を公式の場で使わないことを奨励するようになった。
クリスマスは本来、キリスト教の行事だったからだ。
 オバマは、その一方、
テロ対策では「イスラム」という言葉を政府の各部門に使わせず、
イスラム側を不自然なほど、かばった。
 こうした動きに、
「アメリカがアメリカでなくなる」と反発したのが、
トランプ支持となる白人中間層主体の国民たちだった。
アメリカ社会では、白人のキリスト教徒は、まだまだ多数派である。
(引用、以上)
 私は、2016年に、このサイトで、
クリントン候補に対しても、トランプ候補に対しても、
「オバマ政治を否定することが、大統領選挙当選の近道である」と書きました。

書名 Newsweek ニューズウィーク日本版 2013 12 24

「オバマの対中政策は迷走中」という記事の中から、
気になる点を引用しましょう。

「中国の機嫌を取るライス補佐官」
 なぜ、ワシントンの対中姿勢とアジア政策は、
ちぐはぐなのか。
 理由は、いろいろ考えられるが、
最も説得力があるのは、
2期目のオバマ政権における人材とリーダーシップの欠如だ。
 ドニロンに代わって、
国家安全保障問題担当の大統領補佐官に就任した、
スーザン・ライスは、アフリカと平和維持が専門だ。
(中略)
 ライスは、東シナ海に言及した時も、
「尖閣諸島」には、まったく触れないなど、
中国のご機嫌取り的な発言が目立った。
 これは、彼女の前任者や、
国務省や国防総省の専門家の姿勢とは、
明らかに異なる。
(引用、以上)





















































































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